『ありがとう』

アイツのカミさん

1. ネタが切れて

 こんにちは。昨夜も主人は自転車を漕いでいました。 そしてその後「へび〜。体がヘビ〜。乾いたらひーもーのっ。うへへ〜」と何故か満足そうにのたまっておりました。 疲れているんだったらおとなしく寝ろっちゅーの。まったく…。私が安眠できる日はいつ来るのでしょうか。 ちなみに主人は「俺はオマエに原稿のネタを提供するために寝言を言ってるんだゾ」と胸を張っています。 …何を言ったかも覚えていないのに、胸を張るなっちゅーの。

 さて。毎度言いたい放題の『アイツのカミさん』ではございますが、 今回はちょっとばかりネタが切れてしまいましたので、ほんの少しだけ真面目な話をしようと思います。 カタくならないで読み流してしまって下さい。

 

2. 『小股が切れ上がる』の小股って何なんですか?

 ある深夜番組で(例によって夜更かしをしていたのですが)中島らもさんが 「日本語は潤沢に言葉があって好きなんですけど…」とおっしゃっていたのを聞きました。 私も日本語は大好きです。例えば「さめざめと泣く」なんてなかなか外国語に訳せないんじゃないかと思います。 …少なくても私には「さめざめ」にあたう外国語を知りません。 ちなみに中島さんは「『小股が切れ上がる』の小股って何なんですか? 『尻児玉(「しりこだま」だそうです)を抜かれる』の尻児玉って何なんですか?」とのたまっておりました。 …今時ほとんど聞かない言葉だし、第一どーでもいいことじゃないのかなぁ…と思ったのは私だけでしょうか。


 

3. 『嫌いな言葉』

 そんなことはさておき、言葉がたくさんあると自然に『好きな言葉』と『嫌いな言葉』というモノが発生しますよね。 当然のことながらその内容は人によって全然違うだろうと思います。 おかしなことに私は『嫌いな言葉』はわりとすぐにできてしまいました。 中でも『愛してる』と『(特に女性がよく口にするのですが)私達、友達だよね』という言葉は虫ずが走るくらい大嫌いです。

『愛してる』という一言で自分の好意を語り尽くすことなんてできないと思いますし、 『私達、友達だよね〜』と言いながら友人を出し抜いてしまった人を、今までに何度も見てきました。 移ろいやすい人間の心をたった一言でつなぎ止めようとすること自体に無理があると思うのですが…。 だって人間の心はそんなに単純ではないでしょう。 ですから、どうしても上記の言葉を連発してしまう人が何となく『薄っぺら』に見えてしまうんですよね。 「愛してるよ」なんて言われるより「大好きだよ」と言われた方が不器用ながらも温もりが伝わりそうな気がして私は好きですし、 「友達だよね〜」と口に出してしまうことほどむなしいモノもないような気がします。


 

4. 『好きな言葉』

 それに対して『好きな言葉』はなかなかできなかったのですが、最近になって(といっても5年くらい前)やっとできました。 『ありがとう』です。この言葉は聞いた人ばかりでなく、口にした人の心をもなごませてくれる摩訶不思議な魅力があると思います。 でも耳慣れたはずのこの言葉も、言おうとすると意外に照れくさかったりしてなかなか口に出せなかったりしますよね。

 しかしですね。親より子が先に天に召されることも珍しくなくなってしまったこのご時世では、 自分が「ありがとう」と言おうと思ったときに必ずしも相手が聞いてくれる状態だとは限らないと思うんですよ。 皆様にとって、それはご両親だったり奥様だったりご主人だったり、あるいはお子様だってその対象になるだろうと思います。 それから皆様がきっと大切になさっているであろうお友達だってそうですよね。 そのような方々が急に天に召されたり、自分が天に召されるその時に「あ〜。言っておけばよかった〜」 と一番後悔するのは『ありがとう』という言葉なんじゃないのかなぁ…とよく思うんです。

 「母の日だから『ありがとう』」とか「父の日だから『ありがとう』」じゃなくて、どんなに些細なことでも恩義を感じたら、 その時に「ありがとう」と言った方がいいような気がします。 例えば主人が本棚からホンを持ってきてくれたときに私は「ありがとう」と言いますし、 夕飯を食べた後に主人は必ずと言っていいくらい「美味しかったよ。ありがとう」と言ってくれます。…ホントに些細なことですね。 でも「ありがとう」と言われてイヤな気になることは、あんまりないような気がしますよ。


5. 言わないと相手には伝わりませんよ

「いつもありがたいと思ってるよ」とおっしゃるそこのアナタ。 どんなに心の中でそう思っていても、口に出して言わないと相手には伝わりませんよ。 「そんなことはないっ!アイツは言わなくてもわかっているっ!」とおっしゃるそこのアナタ。 自分が思っているほど相手に伝わっていないことって結構あるような気がします。 案外女性ってニブイところがあるんですよ。

 それに「いつも大事に思っているよ」などという歯が浮くようなセリフを言うことに比べたら 「ありがとう」の照れくささなんてそれこそ『ヘでもない』ことだと思います。 ほんのちょっとだけ勇気を出して「ありがとう」と言ってみましょう。 もっと『カッコいいミドルエイジ』になれるような気がしますよ。

 あ。最後にお詫びと訂正ですが、前回の『あ〜!買っときゃ…』の号とNO.15『toto』の号に出てくる 「私鉄M社」は「私鉄N社」の誤りでした。お詫びをして訂正させて頂きます。 …でもニュースでこそ「N鉄道」と言っていますが、CMでも「M鉄」と言っていますし、 あんまり気にしていなかったんですけどね。はっはっはっ。(反省しろよ…ガックシ)